水リスクに対する取組み

グローバルなサステナビリティ課題として水資源への注目度が増す一方、当社グループの製品および製造工程において「水」は欠かすことができない大切な原料であることから、生産活動による水消費を必要最小限に抑制し、排出水質の維持・向上を図っています。今後もマテリアリティ「豊かな未来を見据えた地球環境への貢献」のもと、水リスクを注視しながら、事業活動を通じた環境貢献に努めていきます。

2025年の主な取組み、今後の重点施策等

2025年の水使用量は、生産量の増加や製造棟の増設等の影響を受け、2019年比で9%増加しました。増加している背景には、化学材料を扱う産業特性上、品質確保や安全操業の観点から一定量の水使用が不可欠であることに加え、設備増設時のフラッシング(洗浄)や設備稼働準備に伴う初期立ち上げの影響があります。一方、純水設備の集約化や循環冷却設備の導入、既存冷却設備における水循環率の向上など、水の再利用を促進する取組みを各拠点で展開してきました。


その結果、2025年は郡山工場で一次純水のセントラル供給が稼働したこともあり、前年比では8ポイントの削減となりました。これらの施策により安定操業を前提とした水使用効率を高めています。今後も引き続き2030年までに国内水使用量を15%削減する中長期目標のもと、単なる水使用量の削減にとどまらず、水資源の安定確保や自然災害の激甚化に伴う水リスクへの影響を踏まえ、リスクと機会の両面から事業の安定性向上に資する包括的な取組みを推進していきます。

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「水リスク」への対応

水資源を含む「天然資源不足リスク」は、「グローバルリスク報告書2026(世界経済フォーラム)」における「今後10年間で最も深刻なリスク」でトップ10(6位)にランキングされています。そうした中、当社グループは国内外全拠点の用水使用量を把握し、水供給、原材料供給、製造工程、工場排水の各段階におけるリスクを明確化し、自然災害による取水制限および浸水リスク、水の汚染による事業停止リスクのほか、当社のサプライチェーンにおける水リスクについての対応を検討しています。

 

今後の課題と取組み

当社は、生産拠点のある地域での森林保全・水資源保全活動の一環として阿蘇地域(熊本県)の保全活動に2022年より参加しています。近年は気候変動が水資源に与える「水ストレス」の影響が危惧されていますが、将来的に当社グループの操業地域において取水制限や排出制限等の規制強化が行われた場合、当社グループ工場における水使用に影響がおよぶ可能性があるため、今後も環境負荷低減および事業継続の観点からも、水の循環利用等による使用量の削減や汚染リスクの低減に努めていきます。

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