東京応化工業(tok)は、半導体や液晶ディスプレイの製造に必要なフォトレジストなどの化学薬品、製造装置を提供している会社です。

トップコミットメント

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CSR情報

当社の使命、目指す企業像、社会的責任に対する考え方について、
社長のメッセージをお伝えします。

 

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技術立社としてのあゆみ

「TOKグループのあゆみ」にもありますように、1940年の創業以来、当社は「困難がつきものでも、社会に役立つ、他社が手掛けないような特徴ある製品づくりをする」という創業の精神を受け継ぎながら、「国内初」「世界初」「世界最高」と言われる製品・技術を提供してきました。

例えば「OSR」という、当社が1972 年に開発したネガ型フォトレジストは、当時としては驚異的な解像度を実現し、気象衛星「インテルサット」や科学衛星「きく」に搭載された超高周波半導体素子に使用されて高い評価を得ました。この製品は、当時の通産省より、同省研究所が開発した新規ポリマーの商品化の依頼を受けて開発したものでしたが、度重なる困難を乗り越え、「TOKであれば、なんとかしてくれるのではないか」という期待に見事に応えたものでした。

時は移り、最先端の部分では、今や半導体チップに10nmの線幅(プロセスルール)という超微細で精巧な回路を形成する技術力が問われる時代となりましたが、当社グループは、「技術立社」を標榜しつつ培ってきた技術・ノウハウを基に、その最先端分野におけるグローバル・リーダーとして、世界最高水準の製品・サービスの提供に努めています。

TOKの企業文化とCSR

困難に打ち勝って、オンリーワンと言える製品を提供するには、「手間を惜しまずにあらゆる可能性を試してみること」が必要です。一人の天才のひらめきによる一発逆転を狙うのではなく、チームプレーでの勝利を目指し、メンバーが労をいとわず、ベストを尽くして、それぞれの役割をきちっと果たす。例えばサンプルの評価などでも、当社では“愚直”とも言えるほどの徹底的な検査を繰り返しますが、「技術開発型企業」を標榜する舞台裏で続けてきたこうした地道な努力こそが当社グループの企業力の源であり、強みであり、これもまた私たちが受け継いできたDNAではないかと考えます。

「手間を惜しまない」で「やるべきことをきちっとやる」、そして「(ステークホルダーに)感動してもらえるような成果を挙げる」。この姿勢は、まさに当社におけるCSRに通じるものです。

「社会的価値」と「企業価値」を同時に高めていく「Win-WinのCSR」

CSRには「リスクマネジメント」と「事業機会の創出」という二つの側面がありますが、私はそうした活動を通じて、「社会的価値」と「企業価値」とを同時に高めていく取組みであると考えています。

SDGs(持続可能な開発目標)もまたこうした考え方を取り入れていますが、例えば当社グループの高品質な製品(以下:材料)は顧客満足を得て収益の向上につながる一方で、材料が使用された最終製品によってもたらされる省エネ・省資源などの「環境効果」や「従来以上の利便性」という社会的価値を提供します。また、健全な雇用環境を保つことは「リスクマネジメント」の一環ですが、“一歩進んで”ダイバーシティを促進し、社員がやりがいをもって、活き活きと働ける環境を整えることは、組織の活性化を促すことであり、業績(=企業価値)の向上にもつながります。

当社グループにおけるCSRにおいては、しっかりとしたリスクマネジメント体制の基盤を構築した上で、あらゆる取組みに、このようなWin-Winの視点を入れていくことも非常に重要であると考えます。

企業活動に関連する社会的責任への誠実かつ積極的な対応

海外売上高比率が約75%に達したTOKグループにおけるリスクマネジメントについては、当然のことながらグローバルベースを基本としなければなりません。当社グループでは2015年より、海外拠点も含めたリスク低減と企業価値の向上を目指してGMS(グループ・マネジメント・システム)プロジェクトをスタートさせ、グループ会社間での統一などを進め、2017年10月に新たなグループ方針などを含む「TOKグループ文書」としてまとめました。このプロジェクトは現在「GMS委員会」に引き継がれており、今後PDCAプロセスを通じて各管理体制のさらなる強化が図られます。

当社では化学物質の開発から廃棄・リサイクルまでの全工程に関わる「環境・健康・安全(EHS)」を確保するRC(レスポンシブル・ケア)活動を展開していますが、このEHS管理もGMSの管理機能に含まれています。危険性を伴う化学物質を扱う企業として、EHS管理は企業活動の「柱」と認識しており、GMS委員会との連携によるグローバル管理体制のさらなる整備・強化に努めてまいります。

人事管理もGMSに含まれる管理機能となっておりますが、企業価値の向上につながる「働き方改革」にも取り組んでいます。半導体の高性能化によるデータ処理速度やデータ容量の向上で、インターネットがより有効な“仕事の道具”となり、時間や場所を選ばない多様な働き方が実現しつつあります。当社では、有給休暇消化の奨励やフレックスタイムの導入などの働き方改革を推進しており、2017 年12 月期の有給休暇消化率は77%で、製造業平均(55%)を大幅に上回る水準となっています。直近5 年間の時間外労働時間も着実に減少傾向にありますが、上記のようなインフラ構築に深く関わる企業として、「新しい働き方」を視野に入れた取組みにも注力してまいります。

「TOKならではのものづくり(本業)」を通じた価値創造

海外展開の進展に伴い、各グループ会社間でのグローバルな業務連携が必須になっていることから、当社ではGMS(グループ・マネジメント・システム)プロジェクトを立ち上げ、実効性のあるリスクマネジメントを含むグループ共通の経営管理体制の構築を目指しています。また、ワーク・ライフ・バランスや働き方改革など、「一人ひとりのニーズにあった、納得のいく働き方を実現する」労働環境の整備にも取り組んでいます。

例えば環境面でも、“法令で定められた基準・規則を遵守する”ことで“企業責任を果たす”ような取組みを「守りのCSR」とし、当社で言えば微細加工技術のような“コア技術のさらなる開発を通じて省エネ効果を高めていく”といった取組みなどを「攻めのCSR」として区別することがありますが、環境基準をクリアするだけでなく、さらなる環境負荷の低減に挑戦していくこともまた「攻めのCSR」であると考えます。

CSRは常に、チャレンジングに社会との共有価値を創造していく取組みです。先に、“感動”とは「(ユーザーに対しての)我々にしか出来ないような付加価値の創造」と申し上げましたが、株主や従業員をはじめとする多様なステークホルダーとのコミュニケーションも深めながら、「私たちはこのようなこだわりを持ってここまでやる」といった“気概”を持って、真摯に取り組み、しっかりと“伝える”努力を続けてまいります。

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